ザッキアイ

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『ヨルとネル』感想 こびとの少年コンビ 逃亡ロードコミック

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こんにちはワモモトです。

こびとの出てくるお話で思い浮かべるのはなんでしょうか?

 

『白雪姫』『小人の靴屋』いろいろありますが、私は『ニルスのふしぎな旅』です。

子供のころにNHKでアニメを見ていました。

ニルスはもともと人間で、妖精に小人にされてしまいます。

ニルスは最後人間に戻れるのかな、と思いながら見ていましたね。

 

 

ヨルとネル  (著)施川ユウキ

 

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あらすじを少し

 

基本的には4コマ漫画ですが一部連続した部分があります。

 

こびとの少年ヨルとネルは、身長11センチ。

ふたりは親友で過去は普通の小学生でした。

研究所から脱走して旅をしています。

向かう目的地は南の海です。

 

こびとから見た人間世界の大きさで笑わせる「こびとあるある」や日常を楽しむ様子が描かれていきます。

 

いよいよ迫ってくる「こびと狩り」に、ふたりの旅は、、、 

 

思ったこと

 

ネルは「普通の人間に戻れますように」とはまったく思っていません、最初の8ページ目ではっきり描かれています。

 

「こびと化」の原因が伝染病と考えられていたのだから、研究所から逃亡せず治療法の発見を待つのがいいと思います。

研究所での扱いがひどく、人間不信もあったと思いますが、、、

 

ヨルとネルは、お互いがお互いしかいない、ふたりで生きていく道を選んだのかな。

 

このお話には生きている普通の人間がほぼ出てきません。

出てきてもシルエットです。

それが世界にはふたりだけということを強調していると感じました。

 

最後は物悲しい気持ちになりましたが、ふたりは帰るべき場所に到達できたと信じています。

 

おススメしたい人

 

男子の友情ものの好きな人におススメします。

ふたりの親密な関係にニヤニヤしてしまいますよ。

 

シュールなSFが好きな人にもおススメします。

結局こびと病について、そこまで詳しくはわかりません。

こういう世界なんだと割り切って読める人は楽しいと思います。

これは同じ作者の『オンノジ』にも言えることですが、、、

(機会があったら紹介したいと思います)

 

ふたり家族の人にも

 

私の家もそうですが、ふたり家族の人にもまた違った感想を持ってもらえると思います。

家族の行く末みたいなものを、改めて考えるきっかけになりました。

 

愛せる4コマ漫画です。